HEICO-Tec^®

ピン穴用エクスパンションボルトは、平行ピンや位置決めピン穴用に設計されています。拡張力は、真ん中の1本のプレッシャーボルトで発生させます。この新しくユニークな方法により、エクスパンションボルトはこれまで以上に素早く簡単に取り付けられるようになりました。

ピン穴用エクスパンションボルトは、基本的に3つの主要部品から構成されています。縦方向にスリットの入ったテーパースリーブ、テーパーボルト、そしてボルト本体、プレッシャーボルト、T字型プレッシャープレートから成るテンショニングパーツです。2つのカップリングフランジを接続するために、ピン穴用エクスパンションボルトはあらかじめ組み立てられた状態でボルト穴に挿入します。テーパースリーブに施されたスリットの設計により、ボルト穴と多少合っていなくても無理なく挿入できる十分な柔軟性があります。プレッシャーボルトを締め付けると、テーパーボルトがスリット付きテーパースリーブに押し込まれるため、テーパースリーブが広がり拡張力が発生します。

電動工具でプレッシャーボルトの回転角度を測定し、コントロールしながらラジアル方向への拡張力を加えます。これにより、加えられたラジアル方向への拡張力が摩擦条件に左右されないようにしています。

電動工具を使用することで、ピン穴用エクスパンションボルトの拡張は、他のどのエクスパンションボルトよりも早く、1分未満で行うこときます。カップリングフランジは、エクスパンションボルトによって正確に位置合わせされ、破壊的な微小運動なしに、カップリングトルクを伝達することができます。

ピン穴エスキパンションボルトを取り外すには、まずプレッシャーボルトを緩め、ボルト本体とプレッシャープレートと共にテーパースリーブから取り外します。テンションパーツが取り外されても、ラジアル方向への拡張力は残っており、テーパースリーブは拡張したままです。プレッシャープレートは、テーパーボルトをスリーブから引き抜くのに使えるように、ねじが切られた穴が露出しています。縦方向にスリットがあることで、テーパースリーブは収縮し、最小限の力で簡単に穴から取り外すことができます。